今回は揃って博士号をもつ、幸せオーラ全開のお二人にインタビューをさせていただきました。
婚活を進める中で、高学歴であることで傷ついたり、頑張ってきたご自身の歴史まで否定しそうになったこともあるKさん(32歳)。
苦しいこともありましたが、今ではそんなKさんの本質をとても大切にしてくれる旦那さんに出会われました。
成婚までの期間はなんと3ヶ月!
高学歴や高収入であることをコンプレックスに感じてしまっている方には必見の、理系女子Kさんと旦那さんのインタビューです。
結婚相談所を使えば、自分の希望する条件の人を絞って出会っていくことが出来る
−まず、婚活を始められたきっかけを教えてください
Kさん:周りに年齢の釣り合う独身男性が全然いなかったのと、いたとしても結婚願望がない人が多かったのがきっかけです。
きっと相手が見つかるまでに時間がかかるだろうなと思っていました。
私は博士号を取ってから就職して今年で3年目なんですけど、2年目ぐらいまででだいたい仕事の感じが分かったので、自分の持てる時間の中でとにかく早く婚活を始めようと思ってました。
−実際にどれくらいの期間で成婚されたんですか?
Kさん:入会してお見合いを始めたのが6月後半でした。
彼と初めて会ったのが7月後半でそこから真剣交際になったのは8月15日だったのでかなり早かったです。
旦那さん:翌月にプロポーズしてOKの返事をもらいました。
−ちなみに結婚相談所を使われる前は、結婚相談所に対してどんなイメージを持っていましたか?
Kさん:完全に独身であることが保証されている結婚相談所は初めてで、敷居が高くてお金がかかって、本当に結婚できるかどうか分からないというイメージでした。
−実際に利用してみていかがでしたか?
Kさん:絶対に相手は独身だし、ある程度プロフィールが分かるから時間はかからないなと感じました。
大変でしたけど、プロフィールが事前に分かっているのはすごく大事なんだと分かりました。
遡れば、1月ぐらいに1回だけ街コンみたいなのに行ったんですよ。
そこで自分の学歴や仕事を言うと、「へぇー」みたいな感じで相手に引かれるし、自分がやりたい研究とかをやってる人に出会えるとは限らないと身をもって体験しました。
数撃てば当たるんじゃないということは分かったので、会う人を絞りたいなと思いました。
その点、結婚相談所を使えば、少なくとも自分の希望する条件の人を最初から絞れるので、お金を払ってもその方が楽かなって思いました。
でも、こんなに短期間で決まるとはまさか思っていなかったです。
−ご自身の求めるものを見極めた上で、そのために必要な手段として結婚相談所を選ばれたKさん。
ご自身が何を求めているのか?そのためにはなにが必要なのか?を適格に掴み、行動に移されたからこそ、このスピードでの成婚に繋がったんだなと感じるエピソードです。
お見合いする前はあまり良くないイメージを描いていたけど、会ってみたらとっても良い人でした
−Kさんに初めてお会いした時の印象はいかがでしたか?
旦那さん:真面目というか、しっかりしてるなという印象です。礼儀正しい感じがしました。
8月に交際を申し込んでOKしてもらって、その流れの中でだんだん好きになっていきました。
他の人と会っても駄目だったんですけど、彼女の方からも色々アピールしてくれていいなと思ったので声を掛けました。
Kさん:あまりアピールした覚えがあまりないんですけど、私は(笑)
−旦那さんのどういうところを魅力に感じますか?
Kさん:同じように博士号を持っていてもお互い全然別の分野の仕事をしていて、当然相手の言っていることが100%分かるなんてことは専門分野に関してはないんですね。
でも、例えば、デート行ったときに、私船が好きなんですけど、「あれこうなんだよ」という話をした時に彼は「分からない」って絶対言わないんですよ。
わからないことを喋ってしまっても、そういうことを拒絶しないんですよ。わからないかもしれないけれども話していいよって。
そういう私の好きなこと、知りたいって思ったことでも「どんなことやってるの?」って興味をもって聞いてくれるところが一番好きなところです。
寛容というか懐が深いというか。
−旦那さんに最初にお会いした時の印象を覚えてますか?
Kさん:最初は、このお見合いは断らないといけないだろうなと思っていました(笑)
私は始めたばっかりだったから仮交際の人数もそんなに増やさなかったので、スケジュールにも余裕があったんですよ。
入会して100件申し込みをしなさいと言われて申し込みをして、ちょうどお見合いの波が終わる頃に彼と会ったんです。
この先誰と仮交際していこうかな、もっと知りたい人って誰だろう?って思っているタイミングでスケジュールに比較的は余裕があったんですね。
でも彼からお見合いの調整をする時に、送られてくる日程が1ヶ月先なのになぜかいつもアフターファイブばっかりで提示されるんですよ。
Kさん:仮交際の人と日中デートしてるから、恐らくアフターファイブだったらいけるだろうって感じなんだと思ってました。それと、彼の出身大学の方と仕事とかで接した時に、あまりいい印象の方が少なかったんですね。
だから、きっとな俺様な嫌な奴が来るんだろうなぁって思ってました(笑)なので、お見合いの中で一番期待値が低かったですね。
でも会ってみたら、すごい真面目な印象でした。
しかも遠くから来てくれたことに配慮してくれたし、帰りに迷わないように送ってくれたっていうのも三拍子揃ってとってもいい人だなって思いました。
旦那さん:いろんな人に会う中で相手への配慮って大事だなって思いました。
実際遠くから来てくれたし、申し訳ないというか、最低限の礼儀として大事だと思ったので、送っていきましたね。
お見合い写真の自分に、いかにメイクを合わせるか。しばらく毎日それで楽しんでました
−早織さんにアドバイスを色々受けたと思うんですが、印象的だったことはありますか?
Kさん:最初にカウンセリングを受けたときに、変えなきゃいけないことは何だろと考えていて「まず何をしたらいいですか?」って早織さんに聞いたんですよ。
1つは「メイク変えてください」と言われました。
もう1つは、私は眼鏡だったので、「無理には言わないけど、眼鏡がない方が柔らかく見えるよ」と言われて眼鏡を外した写真にしたんです。
もしコンタクトにする気があるならした方がいいよと言われて、お見合いのときだけコンタクトにしました。
それは最初のアドバイスを聞いて実際に変えたことです。
結局平日に仕事終わりに会うときは眼鏡なんですけど、外見大事なんだなって思いました。
旦那さん:男性は見た目というか外見を気にする人は多いかもしれないですね。一般的には。
Kさん:それが最初のアドバイスでした。
そこからなんとなく楽しくなっちゃってお見合い写真の自分にいかにメイクを合わせるかに凝ってしまって、しばらく毎日それで楽しんでました(笑)
「選ばれなければ、選ぶことはできない」だから、お見合いの1時間はホステスになったつもりで男性のことを思いっきり持ち上げました。
Kさん:その他は、私は博士号を持ってることを言うと相手に引かれちゃうんですね。
「君の性格とかいいと思うんだけど、僕の方が学歴下だし」みたいな。
アプリの時も、お見合いの時もあったので、正直コンプレックスだったんですよ。
自分がやってきた努力って、婚活になったら途端に逆風が吹いてるみたいな。
早織さんには「まずはそれを忘れましょう。どうして自分と同じ学歴の人じゃないとダメなのか、ちゃんと説明できるまで忘れましょう」と言われてお見合い100件申し込みました。
結局、同じ学歴どころかもっとすごい人に会ったりして、人生わからないなって思いました。
−ちなみに結婚の決め手になったことってありますか?
旦那さん:やっぱり結婚する相手が良い妻、良いお母さんになってくれるのが僕にとって大事なことでした。
彼女はしっかりしてる人だし、優しさもあるし、「結婚して仕事に就きたい」って言ったんですよ。
ちゃんと自分を持ってるし、仕事も家庭のこともしっかりやってくれると思ったので結婚する相手としては申し分ないって感じましたね。
Kさん:寛容なところです。本当にいないと思う。
私が「違うと思う」と言っても、考えて「うん」て言ってくれる。妥協をしてるんじゃなくって。
旦那さん:僕を選んでくれたことはすごい嬉しいし、それに答えたいなって思ったんですね
−お見合いはどのくらいされたんですか?
Kさん:20人お見合いして、彼は19人目でした。私としては振ってくれた人にありがとうですね。
お見合いは緊張しましたけど、早織さんに「選ばれなければ、選ぶことはできないよ」って言われたんですよね。
それからお見合いで選ばれるために、とりあえずお見合いの1時間はホステスになったつもりで男性のことを思いっきり持ち上げようと思いました。
1回目は頑張れると思うけど、2回目、3回目にも会いたいかは別だと思ったんですよ。
もちろん1回でもう限界っていう人もいましたけど、お見合いは全力でご接待だと思っていました。
−婚活をしている時は、「選ぶこと」に注意が行きがちですが「選ばれる」視点を持つことは、前向きに婚活を続けていくためにも大切な視点になりますよね。
アドバイスを受け入れ、実際に行動に移すことが出来たKさんだからこそ、「この人!」という人が現れた時に、そのチャンスを手にすることが出来たのだろうなと思います。
必ず終わりがあると信じて、出来ることは全部やる
−今振り返ってみて、改めて婚活を成功させる秘訣ってなんだと思いますか?
旦那さん:諦めないことですね。
諦めずに続けて、失敗したときに何がまずかったのかを考えた上で、そこを直していく努力が大事かなと思います。
カウンセラーさんと話していて、ミスとか上手くいかないことがあったりすると、「じゃあこうしたらいいんじゃない?」って指摘があるんですけど、そこを直していく努力は結構やりましたね。
Kさん:やっぱり全力を尽くすことです。
必ず終わりがあると信じて、情報収集をしっかりやって、どの情報が自分に合ってるのか考えて実行できることを全部やる。
だから私はここの期間で決まったんだと思います。
早織さんから聞かれたときだけじゃなくて、自分からも積極的に報告したり、他の相談所の人が発信してるブログとかも読んで、自分に合いそうって思ったら徹底的に読み込んで覚えました。
やっぱり変えられるところは変えようと思って、例えばメイクも服装も全部変えました。
あとは、いろいろ本も読んだし、LINE の仕方とか男心の勉強をしました。
旦那さん:なるほど。そういうLINE だったんだね(笑)
Kさん:改善することによって仕事の人間関係もうまくいくようになったし、結果として婚活もうまくいったところはありますね。
旦那さん:確かに LINE してると可愛いなって。いい人に出会ったなって思った。
Kさん:自分の言いたいことを的確に伝える。
「自分としては相手に配慮を持ってメールやLINEしてたつもりが逆効果に伝わってるんだよ」とか、そういうアドバイスも読み込んで直しました。
本当に勉強でしたね。
男性に選ばれた後で、本来の自分でいられる人を探しましょう
−早織さんはどんな方にオススメしたいと思いますか?
Kさん:早織さんはいろんな記事を書かれてるから、そういう記事を読んで共感した人にお勧めしたいですね。
あとは自分のコンプレックスと向き合いたい人に勧めてあげたいです。
逆に、自分はまだ変わりたくないよって思う人にはお勧めしません。
変わっていく自分を受け容れられる人がいいのかなって思います。そもそも婚活って変わらざるを得ないですよね。
旦那さん:自分のダメなところを思いっきりグサグサ刺されるよね。
Kさん:言われてもいい人からじゃないと受け容れられないと思うし、自分が変わっていくことを恐れない気持ちがないとうまくいかないと思います。
−これから婚活する女性に対してメッセージがあればお願いします。
Kさん:変えられるところはみんな変えましょう。男性に選ばれてから考えればいいんです。ふふふふふ(笑)
男性受けを狙うことは悪いことじゃないので、男性に受けた後で、本来の自分でいられる人を探しましょう。
旦那さん:今、本来の自分でいる?
Kさん:うん、好きにしてる。
−ご自身が変化することを恐れず、メイクやコミュニケーション等、色々な面で積極的に変化を求めていったからこそ、今の幸せを掴み取ることが出来たんですね。
「選ばれる自分でいる」ということは、本来の自分でいられるお相手を、より多くの中から見つけるために大切な視点なんだなと感じるお話です。
恋愛相手が結婚相手になるんじゃなくて、結婚してくれる人と恋愛をしたんだと思います
−改めて恋愛と結婚はどう違うと思いますか?
旦那さん:僕は結婚相手を見つけるのが先だったので、そこから恋愛に繋がってったっていう感じですね。
Kさん:私は結婚ができる恋愛相手を探した感じですね。
恋愛相手が結婚相手になるんじゃなくて、結婚してくれる人と恋愛をしたんだと思います。
旦那さん:男性はまず恋愛して結婚だとうーんって踏み切れない人いるじゃないですか。
僕の場合は、結婚相手をまず選んでいく中でいい人が見つかって、その人のいいところを探していってだんだん好きになっていった感じです。
Kさん:やっぱり結婚と恋愛は違うんだと思います。
旦那さん:男性は恋愛はしたいけど、どうしても結婚に踏み切るという選択がなかなかできなかったりしますよね。
Kさん:女性としても葛藤はありますよね。
そもそも女性は好きになるスピードが男性と違ってすごいゆっくりだから、この人のこと好きになれるのかなっていうところが根底にあったりします。
もちろん嫌いじゃないし、でも恋愛のように最初からドキドキときめいてっていうスタートじゃなかったと思います。
今の方がドキドキします。なんか逆ですよね(笑)
ときめきは正直当てにならなくて、ときめきを求めたら失敗するんだと思います。
そもそも結婚はときめくためにするわけではないので、それを求めてる時点で、何かが遠ざかっていく感じがします。
冷静に判断ができなくなるんだと思います、正直なところ。
自分の努力してきたことに誇りを持って、自分を信じてあげて
−もし婚活前の自分にメッセージを送るとしたらどんなメッセージを送りたいですか?
Kさん:結婚相談所に入る前は、もう博士号とか取らない方がよかったのかなって思ってました。
「だから結婚できないんだ」みたいな呪縛があって、自分の努力に対して胸が張れなくなっちゃったんですよね。
だけど、実際そうじゃなかったから、「自分の努力してきたことに誇りを持って、自分を信じてあげて」って言ってあげたいです。
世の中のブログとか読んでると、高学歴の女子だったりいろんな人がいると思うんです。
ハイスペックとかバリキャリと呼ばれていたり、高収入高学歴の人もいるし、そういう努力に努力を積み重ねてきた人をバッシングする記事ってすごい多いんですね。
そういう記事を読んで傷つかないで欲しいなって思います。
私は結構、傷ついたんですよね。
うまくいかない理由を自分の学歴や収入のせいにしないで欲しいと思います。
自分と同じような人たちの勇気になってくれれば嬉しいです。
Kさん:私は、婚活は男性の方が大変だと思っています。
旦那さん:男性は家庭を支えるというか、大黒柱としてやっていく意味でちょっと腰が重いと思います。
Kさん:実際にお見合いが始まったら、男性は会わなきゃいけない人数が女性よりも2倍ぐらい多いですよね。
やっぱり比率違うからフラれる回数も増えて傷つくんだと思います。
旦那さん:傷つきますよね。だからこそ、今こうして出会えて嬉しい。
Kさん:彼はすごく私を大事にしてくれると思います。本当に。
−Kさん、旦那さん、インタビューありがとうございました!
Kさんのお話は、高学歴だったり高収入だったりすることで、逆に辛い思いをされている方にとって、とても勇気が湧いてくるお話なのではないかなと思います。
そして、一度はコンプレックスに感じてしまったご自身の素晴らしい資質を、そのまま受け入れてくれる旦那さんと出会うことが出来たのは、Kさんが変化を恐れず、出来ることを全てやってきたからこそ。
本来の自分でいられるお相手を見つけ、幸せな結婚生活を築いていくためのヒントになるお話がいっぱいのインタビューでした。
テキスト:松浦みづほ(https://ameblo.jp/ka-uni/)